オーディオブックを使う前や使い始めたばかりだと、「他の人はどんな本を、いつ聴いてるんだろう?」と気になりませんか?
身近に使っている人がいなければ、なかなか比べる相手もいませんよね。
そこで各社が公開しているアンケート調査を集めてみたら、共通する傾向と、サービスごとの違いが見えてきました。
この記事ではAudibleとaudiobook.jpを中心に「いつ・どこで・なぜ・何を・どのくらい・どんな速度で聴いているか」をデータでサクッと紹介します。
読み終えるころには「自分は意外と多数派かも」「次はこのジャンル試してみようかな」と、なんとなく自分の聴き方のイメージがつかめるはずです。
聴いているシーンは?

出典:6月19日は「朗読の日」~Amazonオーディブルでは、声のもつ力について調査を実施~(回答数1,036名、国内)
通勤・通学中が52%で最多となり、運転中(42%)・就寝前(41%)・家事中(40%)が続きます。
Audibleの調査では、他の行動と並行できる場面、もしくはリラックスタイムに聴いている人が多いようです。
一方、「勉強をしながら」は4%にとどまっており、集中を要する作業との組み合わせは難しいと感じているユーザーが多いと考えられます。

出典:audiobook.jp会員数300万人突破 調査(回答数925名、国内)
移動中が74.4%と最多で、家事中(34.7%)・運動中(33.3%)を合わせると、体は動いているが耳は空いているシーンでの利用が多いことがわかります。
就寝前(25.8%)や入浴中(7.7%)での利用もあり、リラックスシーンでも選ばれています。
「移動中」「家事中」「運動中」など、体は動いているが耳が空いている場面での利用に集中しており、プラットフォームが違っても利用パターンが一致しています。
複数の調査から、オーディオブックが「目や手を使わずに音だけで楽しめる」という特性を軸に使われていることが確認できます。
聴き始めた理由は?

出典:National Literacy Trust『Audiobooks: A survey of UK adults in 2021』(回答数3,000名 英国)
英国の調査でも、オーディオブックを聴く理由を尋ねています。
最多は「他の作業をしながら聴ける」48.2%で、ながら聴きのしやすさが上位を占める動機といえます。
「物語を朗読で聴くのが好き」41.4%は、活字を目で追う読書とは違う、朗読そのものを聴く体験への愛着を示しています。
「知っている/好きな俳優が読んでいると惹かれる」32.8%、「知っている/好きな物語だと惹かれる」31.1%は、誰が読むか・何の物語かが選書の決め手になっているようです。
「紙の本よりアクセスしやすい」27.1%と「視力など読書上の問題で紙の本が読みづらい」18.3%は、紙の本にハードルを感じる層への代替手段でした。

出典:audiobook.jp会員数300万人突破 調査(回答数925名、国内)
「知識や教養・スキルの学習のため」が82.7%と最多ですが、選択肢の設定により回答が集まりやすい面もある点は留意が必要です。
「娯楽やリラックスのため」(45.0%)も半数近くあり、エンタメとして使っているユーザーも多いことがわかります。
「視覚での読書が困難・苦手なため」と回答した人も20.3%にのぼり、紙の本や電子書籍の代替として選ばれているケースも一定数あります。
両調査で最も多く挙がった理由は、NLT(英国)が「他の作業をしながら聴ける」48.2%、audiobook.jp(日本)は「学習目的」82.7%(選択肢設定の影響もありうる点には注意)でした。
そのほかにも朗読そのものの楽しみ・俳優・好きな物語・紙の代替など、聴く理由はいろいろあることがわかりました。
国やサービスによって上位に挙がる理由は違うものの、「紙の本が読みづらい人にとっての代替」は両調査でほぼ同じ割合(NLT 18.3%・audiobook.jp 20.3%)で支持されています。
聴いているジャンルは?

出典:Audible 聴き放題サービス1周年(日本国内対象、回答数非公表)
文学とフィクション(60%)が1位で、健康・ウェルネス(51%)・SF・ファンタジー(50%)が続きます。
「ビジネス・自己啓発」に相当するカテゴリが「ウェルネス」や「サイエンス」等に分散している可能性があり、audiobook.jpとの単純な比較には注意が必要です。
歴史(38%)やサイエンス(37%)も上位に入っており、知識系コンテンツへの需要が幅広いことがわかります。

出典:audiobook.jp会員数300万人突破 調査(回答数925名、国内)
自己啓発(67.1%)・ビジネス(60.9%)が上位で、実用系ジャンルを中心に聴いているユーザーが多いことがわかります。
ただし、Audibleとはカテゴリ設定が異なるため、プラットフォーム間の単純な比較は難しい点に注意が必要です。
語学(14.3%)・実用・資格(13.5%)も含めると、学んだ内容を仕事やスキルアップに役立てたいという意識でオーディオブックを選んでいるユーザーが多いと読み取れます。
Audibleは文学・フィクションが首位ですが、audiobook.jpの国内調査では自己啓発・ビジネスが上位を占めています。
両アンケートのカテゴリ設定が異なり単純比較は難しいですが、Audibleはエンタメ寄り、audiobook.jpはビジネス・自己啓発寄りという違いが見えます。
使ってよかった点は?

出典:Audible「オーディオコンテンツの聴取習慣調査」2025
「自分のペースで聴ける」が26%で最多です。
出典記事の書き方からは、気軽に読める・活字が苦手でも挑戦しやすい、といった意図と考えられます。
「画面を見る必要がないので目が疲れない」(21%)も2位に入り、目の疲れが気になる人にとって魅力的なポイントになっているようです。
「ながら聴きができる」「いつでもどこでも楽しめる」(各17%)は、スキマ時間を無駄にしたくないというニーズの表れといえます。

出典:audiobook.jp会員数300万人突破 調査(回答数925名、国内)
「スキマ時間を有効活用できる」が87.1%と圧倒的に多く、他のことをしながら聴ける「時間の二重活用」がオーディオブックの最大の価値となっています。
「目や体が疲れない」(48.9%)も半数近く挙がっており、目や体への負担の少なさも評価されています。
「難しい内容にも挑戦しやすい」(44.2%)は、活字や長文が苦手な人の心理的ハードルが下がることが関係していると考えられます。
「スキマ時間の有効活用」「目が疲れない」「気軽に聴ける」という部分に魅力を感じているのが見えてきます。
平均の聴取時間は?

出典:Voices『Audiobook Listening Trends』調査(回答数439名、米国)NPR / Ipsos『Reading Topline 2025』調査(集計対象1,395名、米国)
Voices調査では米国のオーディオブックユーザー439人のうち、半数(50%)が週1〜4時間に収まりました。
米国の読書・オーディオブック経験者1,395人を対象とした別のNPR / Ipsos調査では、平均利用時間が週4.7時間とされています。
どちらも米国調査のため日本での利用時間としては断定できませんが、週に約4時間台、1日に平均すると30〜40分程度利用する傾向が見られます。
再生速度は?

出典:
Audible公式Feel Strongly About Narration Speed? You’re Not Alone.
audiobook.jp公式noteオーディオブック利用者の再生速度に関する調査(回答数14,000名、複数国)
Audibleでは1.0倍速で聴いているユーザーが最多で、次に多いのが1.2倍速と1.5倍速です。
1.5倍速以上を試したことがあるユーザーは約7%にとどまり、少しだけ速くする「ちょい速」が現実的な選択肢になっているようです。
audiobook.jpでは2倍速以上のユーザーが7.4%(2020年)から10.3%(2023年)に増加しており、オーディオブックにも近年の「タイパ」を求める傾向がみられます。
まとめ
「ほかの人はどう使ってるか」を調査データから集めてみたら、オーディオブックの聴かれ方には思ったよりはっきりした傾向があることがわかりました。
通勤や家事のような「耳が空いている時間」を埋める聴き方が中心で、学習にもエンタメにも使われています。
プラットフォームによって聴かれるジャンルにも違いがあり、自分の目的に合うサービスを選ぶ参考にもなります。
ざっくり整理すると以下のとおり。
- 利用シーン:通勤・通学・家事・運動などの「ながら聴き」が大半
- 目的:学習と娯楽・リラックスの両方
- ジャンル:Audibleは文学・フィクション、audiobook.jpは自己啓発・ビジネスが上位
- メリット:スキマ時間の活用、目への負担軽減、気軽さ
- 利用時間:米国データで1日30〜40分前後
- 再生速度:1.0倍速が最多、2倍速以上の利用は増加傾向
最初の1冊に迷うときは、多数派の使い方を真似るのがいちばん楽です。
通勤中や家事中など耳が空いている時間に、気になるジャンルを1冊聴いてみてください。
「多くの人がこう使ってるなら、とりあえず自分もそれから試してみるか」みたいな気軽なきっかけになれば幸いです。
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